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PECOのHOナローポイントレール3種類を徹底比較【SL-E495/SL-E491/ST-405】

2017年11月15日加筆

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PECOには3種類のHOナローポイントレールがあります。左からSL-E495、SL-E491、ST-405です。どれもコードは80です。ここではそれぞれのポイントレールを比較してみたいと思います。

PECOのHOナローポイントレール3種類を徹底比較

SL-E495/SL-E491/ST-405の寸法を比較

SL-E495 本線用 ポイント右

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寸法:長さ→143mm / 半径→457mm / 角度→14°

SL-E491 小型ポイント右

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寸法:長さ→125mm / 半径→304mm / 角度→19.5°

ST-405 セットラック ポイント右

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寸法:長さ→87mm / 半径→228mm / 角度→22.5°

枕木表現の比較

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PECOのOO-9/HOe用には"Main Line Sleeper Type"と"Irregular Sleeper Type"の2つがあります。どちらも木枕木ではあるのですが、画像を見てわかるようにSL-E495は本線用だけあってきっちりとした長方形なうえに、レールを固定している表現部分が犬釘ではありません。対してSL-E491とST-405は少し歪な形にしてあり、わざと斜めに固定されていたりします。これはフレキシブルレールにも言えることなのでフレキの比較に関しては別記事を参考にしてください。

narrow-gauge-shop.hatenablog.com

HOn2-1/2 篠原模型のポイントレールとの比較

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ここでちょっと番外編で篠原模型さんのHOn2-1/2のポイントレールとの比較です。HOn2-1/2も縮尺が1/87の軌間9mmなので、HOナローのレイアウトを作ろうと思った時に使うレールの候補に入ると思います。当店で販売しているレイアウトベースもPECOバージョンと篠原模型仕様のふたつがあります。ただし縮尺と軌間が同じでも"コード"は違います。篠原模型さんはコード60です。

篠原模型 HOn2-1/2 R150mm Turuout

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寸法:長さ→75mm / 半径→150mm

篠原模型 HOn2-1/2 R200mm Turuout

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寸法:長さ→97mm / 半径→200mm

PECO ST-405と篠原模型 HOn2-1/2 R200mm Turuout

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サイズ感が近いふたつを並べてみました。左がPECOのST-405、右が篠原模型のR200です。直線部分の長さはほぼ同じですが、篠原模型の方は半径がR200ということで小スペースのレイアウトには適していると思います。もちろんR150の方は更に小レイアウト向きです。参考までに実際に篠原模型のR150を使ったレイアウトベースがこちらです。

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こちらのレイアウトベースは約435mm x 285mmでカーブ半径が100mmのミニレイアウトです。直線部分は180mmほどしかありませんが、充分に引き込み線を設置できました。ちなみにフレキシブルレールも篠原模型のものを使っています。

選び方

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たびたびお客様からどれを選んで良いのかわからないというご質問を受けますので、簡単に選ぶ基準みたいなものをまとめてみたいと思います。

  1. 作りたいレイアウトプラン (大きさ)
  2. 作りたいレイアウトのコンセプト (森林鉄道、鉱山鉄道など)
  3. 使うフレキシブルレールはSL-400とSL-404のどちらなのか。
①作りたいレイアウトプラン (大きさ)

レイアウトを作ろうと思った際に最初に決めるのが全体の大きさではないでしょうか。6畳の部屋を丸ごと使うのか、1畳分程度にするのか、あるいはミニパイクにするのか。それによってカーブの半径や直線部分の長さが決まってくるので使う(使える)ポイントレールが変わってきます。

②作りたいレイアウトのコンセプト (森林鉄道、鉱山鉄道など) / ③使うフレキシブルレールの種類

レイアウトのコンセプトや使うレールによってポイントレールも変わってきます。"枕木の表現の比較"のところでも書いたように、"Main Line Sleeper Type"と"Irregular Sleeper Type"があります。レールは全てMain Line Sleeper Type(本線用)なのにポイントレールは全てIrregular Sleeper Typeだとレイアウトの統一感やコンセプトがわからなくなってしまうと思います。もちろんレイアウトによっては、場所によって両方を使い分けたりすることもあると思いますが、枕木の表現が違うことは覚えておきましょう。

レイアウトプランを決める時の便利なアイテム 

narrow-gauge-shop.hatenablog.com

ベースに置いて比較する

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これは当店のオリジナルレイアウトベースのベース部分です。サイズは約A3サイズです。これにそれぞれのポイントレールを置いてみます。

SL-E495 長さ→143mm  / 角度→14°

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最小半径を115mmにしていますが直線部分が150mmほどしかないため、直線部分をほぼポイントレールで占めている状態です。こうなるとフレキとの接続箇所がカーブと直線の境あたりになるので接続箇所が歪みやすくなります。加えて角度も14°しかないので引き込み線の行き場がかなり苦しくなります。

SL-E491 長さ→125mm  / 角度→19.5°

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長さが18mm短くなるので接続箇所の問題はなくなります。また角度も19.5°あるので引き込み線もなんとかなりそうです。

ST-405 長さ→87mm  / 角度→22.5°

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長さが更に32mm短くなり角度も22.5°になります。こうなると接続箇所、引き込み線ともにかなり余裕が出てきます。 現在構想中ですが、A3レイアウトベースのPECO ポイントレール仕様はこの形になると思います。

レイアウトベースを作り始めた頃はST-405は発売されていなかったので、PECOのポイントレールを使ったレイアウトベースは約A2サイズ(600x450)で作っていました。お客様のご要望でSL-E491を使った引き出し線になっています。

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まとめ

"ベースにおいての比較"はあくまでA3サイズやA2サイズなどの卓上レイアウトの場合です。もっとスペースを使える方はあそこまでシビアに考える必要はないと思います。基本的なことしか書いていませんが最後におさらいです。

☑POINT

・OO-9/HOe用には"Main Line Sleeper Type"と"Irregular Sleeper Type"がある。
・枕木の表現が違う。
・長さも角度も違う。
・選び方は作りたいレイアウトのプランとコンセプトによる。
・ミニパイクにはST-405がおすすめ。