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Nゲージのフレキシブルレールをメーカー毎に比較してコード別に図解

2018年1月20日加筆

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トミックスやKATOの道床付きレールを経て、これからフレキシブルレールに挑戦してみようという方のために。ここではNゲージ用のフレキシブルレールをメーカー別に比較してコード別に図解します。まずはPECOのコード80とコード55、アトラスのコード55、マイクロエンジニアリングのコード40を例にそれぞれの寸法や特徴を解説します。同じNゲージ用でもメーカーやコードによって枕木の見栄えも曲げやすさも異なります。初めてのフレキ選びに少しでも参考になれば幸いです。内容は以下の通りです。

  • レールの"コード"とは
  • それぞれのスペック詳細
  • コード・メーカー別の比較
  • 曲げやすさランキング
  • 車輪のフランジについて
  • まとめ

Nゲージのフレキシブルレールをメーカー毎に比較してコード別に図解

レールの"コード"とは

レールにはゲージやスケールのほかに、"コード〇〇"という表記があります。コードとは枕木の天面からレール天面までの高さを表す単位のことです。Nゲージ用のレールではコード40・55・65・70・80などがあり、数字が小さいほど高さが低くなります。

コード別のレールの高さ

鉄道模型における主なコードとレールの高さをまとめてみました。

  • コード40・・・約1.02mm
  • コード55・・・約1.4mm
  • コード60・・・約1.5mm
  • コード70・・・約1.78mm
  • コード75・・・約1.9mm
  • コード80・・・約2mm
  • コード83・・・約2.1mm
  • コード100・・・約2.54mm
  • コード124・・・約3.15mm
  • コード143・・・約3.63mm
☑豆知識!レールの高さの計算式

実際の鉄道では1m若しくは1フィートに対する重さでレールの太さが決まりますが、鉄道模型ではレールの高さで規格が決まっています。1インチを1/10した2.54mmをコード100としているのでこれを基準に計算すれば簡単にコード別の高さがわかります。

例)コード80の場合→2.54mm x 0.8 =2.032mm
  コード124の場合→2.54mm x 1.24 =3.1496mm

計算式と言うほどのものではありませんが、知っておくと便利な豆知識です。

レールの高さと枕木の寸法

PECO SL-300 コード80

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  • レールの長さ 約914mm
  • レールの高さ 約2mm
  • 枕木の高さ 約2mm
  • 枕木の幅 約16.3mm
PECO SL-300F コード55

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  • レールの長さ 約914mm
  • レールの高さ 約1.4mm
  • 枕木の高さ 約1.7mm
  • 枕木の幅 約16.3mm
アトラス (ATLAS) コード55

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  • レールの長さ 約762mm
  • レールの高さ 約1.4mm
  • 枕木の高さ 約1.05mm
  • 枕木の幅 約16mm
マイクロエンジニアリング コード40

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  • レールの長さ 約914mm
  • レールの高さ 約1.02mm
  • 枕木の高さ 約1.35mm
  • 枕木の幅 約17.1mm

コード・メーカー別の比較

PECO コード55とPECO コード80の比較

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レールの高さと枕木の高さを合わせると約1mmの差があります。Nゲージにおいてはコード80がオーバースケールで、PECOがコード55にファインスケールという意味の「F」を付けているのがよくわかると思います。

マイクロエンジニアリング コード40とPECO コード80の比較

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レールの高さも枕木の高さも約2倍違うので車両を乗せた比較も全然別物に見えます。Nゲージの中ではコード40が1番実感的だと思いますが、一般的な車両はフランジが干渉してしまいそのままではスムーズに走りません。初心者の方や走行重視の方にはおすすめしません。

マイクロエンジニアリング コード40とPECO コード55の比較

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レールの高さは約0.4mmしか変わりませんが、コード40になると枕木もかなり低くなります。コード55でも充分実感的ではありますが、展示用のジオラマなど見栄えを重視する場合にはコード40をおすすめします。

マイクロエンジニアリング コード40とアトラス コード55の比較

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アトラスのコード55はPECOのコード55よりも枕木が低いので、PECOと比較した時よりも違いを感じないと思います。ただアトラスのレールは1本辺りの長さが約762mmとPECOやマイクロエンジニアリングよりも150mmほど短いです。レイアウトを作る際にはレールの長さは材料費に直結するので意外と重要です。

PECO コード55とアトラス コード55の比較

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この2つはレールの高さは同じですが、枕木の高さと枕木の間隔が違います。アトラスの方が約0.6mm低く、間隔も約1mm狭いです。同じコードでも枕木の高さや間隔の違いで雰囲気が変わることがおわかりいただけるかと思います

レールの曲げやすさについて

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画像は左からPECOのコード80、コード55、マイクロエンジニアリングのコード40、アトラスのコード55です。フレキシブルレールを曲げる時には枕木のつなぎの切れ目が多い方を外側にして曲げるのが基本ですが、マイクロエンジニアリングとアトラスのレールはPECOと比べて切れ目が片側に集中しています。

曲げやすさランキング

1位 アトラス コード55
2位 PECO コード80
3位 マイクロエンジニアリング コード40
4位 PECO コード55

これは私の主観も入っていますので参考程度に。アトラスは反発力は強いですが曲がり方がしなやかです。また枕木のつなぎの切れ目が全て片側に寄っているので曲げやすいのが特徴です。マイクロエンジニアリングは曲げる時は多少固いですが、優れた形状記憶力を持っています。ただしレール、枕木共にかなり薄いので扱いには注意が非常です。PECOのコード55は曲げやすさでは最下位です。実感的で比較的入手もしやすいと思いますが、レールが枕木に埋め込まれた特殊な形状のため非常に曲げにくいのが特徴です。急カーブのレイアウトには向かないでしょう。

車輪のフランジについて

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フランジとは

脱線を防ぐためについている車輪の縁にある出っ張りの部分のことです。通常はレールの内側にだけ付いていますが、両側に付いている車両やどちらにも付いていない特殊な車輪もあります。またかつての鉱山トロッコなどでは、車輪ではなくレールにフランジが付いているケースもあったそうです。

注意点

コードが小さくなればなるほど、レールの高さは低くなるのでフランジと枕木の距離が近くなります。コードの小さいレールを使う際にはこの車輪のフランジに気をつけないと、せっかく敷いたレールの上を車両がスムーズに走らないなんてことになりかねません。

レール別のフランジの比較
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レール別にフランジの比較をしてみました。検証に使った車輪はPECOのNR-101です。使うレールと走らせる車両によっては車輪を交換する必要が出てきますので注意してください。

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コード80の場合はかなり余裕がありバラスト撒きにも神経を使う必要はないです。初めてフレキシブルレールを使う方や走行重視の方向けなのがよくわかります。アトラスのコード55やマイクロエンジニアリングのコード40になるとかなりシビアになるので走行目的のレイアウトで使うとなると上級者でないと難しいかもしれません。

まとめ

レールの高さでガラッと印象が変わることがおわかりいただけたでしょうか。コード40とコード80ではレールと枕木の高さが約2倍違います。また同じコードでも枕木の高さや間隔が異なれば見栄えも変わってきます。実際の鉄道から換算するとNゲージにおいてコード80はかなりのオーバースケールです。ご紹介した中で一番実物に近いのはコード40です。しかしコード40の場合、市販車両そのままではフランジが干渉してしまいスムーズに走行しません。コードの低いレールで走行させるには、車輪の改造など上級者でなければ難しい部分が出てくるでしょう。

コード80はオーバースケールかも知れませんがポイントレールなどは種類も取り扱いも潤沢です。かんたんに安定走行させることができるのは大きなメリットです。走行させて楽しみたい方にはコード80をおすすめします。走行目的ではなく展示用のレイアウトを作りたいなら見栄え重視のコード40、またはコード55がよいでしょう。展示用なのか、ガンガン走らせて楽しむレイアウトなのかによっても選ぶレールは変わります。ご希望のプランと入手のしやすさも考慮に入れて検討したいところです。

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