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鉄道模型 輸入と工作のブログ

商品の使い方、スペックなどもご紹介しています。

失敗しない住宅リフォーム ~内窓・二重サッシの選び方~

こんにちは。店長弟のすぐるです。
以前から当ブログでも書いておりますが、わたくしある時は「鉄道模型屋」、またある時は「リフォーマー(リフォーム屋)」という二つの顔を持つ男です。ありがたいことにこの時期くらいから家業の方が忙しくなってまいります。

どんな工事が増えてくるかというと・・・。ずばり「内窓」です。 

本日は鉄道模型屋としてではなくリフォーマー(リフォーム屋)として「失敗しないリフォーム ~内窓・二重サッシの選び方~」を書いてみます。鉄道模型の記事を期待していた方には申し訳ございませんが、楽しい模型ライフも快適な空間があってこそですからね!

内窓とは

聞いたことはあるという方も多いと思いますが二重サッシとも呼ばれていて、室内側にもう1セット取り付ける樹脂製の窓のことです。

どんな効果があるの?

断熱効果

通常のアルミサッシは熱伝導性が高いため外気の影響を受けやすいです。冬にサッシ付近に手をかざしてみればひんやりした空気が伝わってくるのがわかります。内窓には特殊な樹脂が使われており外気が室内に伝わりにくくなっています。裏を返せば室内の空気も外に逃げにくいということになります。

つまり気密性が高くなりクーラーや暖房の効き具合が良くなりますので設定温度をゆるめにできると共に全体の使用料も減らせるので電気代の節約にも効果があります。

防音効果

「音」は日常生活の中でも非常に重要だと思います。線路の近くに住んでいるので電車の通過音が気になる、家の前の道の交通量が多く車の走行音が気になる、お子様のピアノの練習や趣味のギターを気にすることなくやりたいなどなど。挙げればキリがありません。

そもそも「音」はどこから入ってくる(出ていく)のか。よく壁や窓ガラスが薄いからという方がいらっしゃいますが、一番の原因は「サッシの隙間」です。(壁や窓ガラスが分厚くても意味がないというわけではありません。)

実は軽量アルミで作られている一般的な住宅のサッシには、レールの隙間や枠の隙間が結構あるのです。車輪で動かすものなので仕方のないことではありますが、いくら壁や窓ガラスを厚くしたところで、その隙間を埋めなければ防音効果はあまり期待できません。内窓を付けると気密性が上がり音漏れの原因となる隙間を減らすだけでなく、サッシが二重になることによってその間に空気層ができます。空気層で音が反復し合い外へ漏れる(出ていく)音を小さくしてくれます。

※先日のお客様はマンションの通路側の部屋に内窓を2セット取り付けました。既存の窓を含めて三重サッシです。やはり部屋でピアノを弾かれるとのことでしたが、全ての窓を閉めると部屋の前で立ち止まって耳を澄ませないないと聞こえないレベルの防音効果がありました。

結露対策

これからの季節、朝起きるとまずはビショビショになったサッシを拭くところから一日が始まる主婦の方も多いのではないでしょうか。カビるしカーテンは汚れるし主婦の天敵ですよね。そういった主婦の方の不満を聞くのも私の仕事でございます。結露が発生する原因は「室外と室内の温度差」と「湿度(湿気)」です。

対策を「結露のメカニズム」から説明すると理科、化学的な話になって小難しくなってしまうので平べった~く言います。「室内の温度と室外の温度が直接触れ合わないようにする。」つまり気密性を上げて熱伝導性を下げるということになります。断熱効果のところでもお話しましたが内窓の枠は特殊な樹脂でできており通常のアルミサッシに比べて熱伝導が低いです。ガラスの種類によっても効果は変わりますが少なくとも結露は減ります。

付帯工事が必要な場合がある

窓枠の奥行はどのくらいあるか

窓枠の奥行(見込み)が70mm以下の場合は「ふかし枠」が必要になります。奥行(見込み)とは下記画像の部分です。

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厳密にいうとメーカーによって68mmだったり73mmだったりと微妙に違いがありますが、この寸法より奥行が狭いと内窓の枠が手前にはみ出してしまいます。枠にはゴムパッキンがついていますのでそれが接地していないと効果も薄れてしまう可能性があります。その場合には室内側にふかして枠を取り付けて、しっかりと接地した状態にします。ふかし枠もメーカーによって微妙に異なりますが20mm、40mm、50mm、70mmなどがあります。70mmのふかし枠となると室内側に70mm入ったところに枠がくるので多少の圧迫感は感じるかもしれません。

カーテンレールの位置

内窓を取り付ける位置によってはカーテンレールが邪魔になる場合があります。その場合は一度カーテンレールをはずして内窓を取り付けた後に移設する必要があります。

※基本的には上記の2点が主な付帯工事となりますが、ごく稀に本格的な造作工事を必要とする場合もあります。

工事時間はどのくらい?

付帯工事もなく特殊な状況を除けば1ヵ所につき30分くらいです。工事の日でも1日中家にいる必要もないのでお忙しい方でも大丈夫。

自分でできるかな?

内窓は通販で購入することもできます。早くどうにかしたいし忙しくて時間に余裕もないから自分でやっちゃおう!という方もいらっしゃいます。しかし結論からハッキリと申し上げますがやめた方が良いです。

今までの説明で「気密性」が大事なことはご理解頂けたと思いますが、この気密性の保持には1mm単位の採寸と取り付けたあとの調整が重要になります。内窓本来の効果を発揮できなればせっかくお金をかけても意味がないという悲しい結果になりかねません。ご自身が内窓取り付け業者でない限りは専門の方にお願いしてください。

窓の種類

家の窓は引き違い窓だけではないですよね。様々な窓に対応できるように各メーカーが色々なバリエーションの内窓を作っています。

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参考までにLIXILさんの内窓のバリエーションです。引き違い窓に関しては3枚建や4枚建もあります。

ガラスの種類

単板ガラス(シングルガラス)

昔からある一枚板のガラス。ガラスといえば基本的にはこれを思い浮かべる方が多いと思います。一枚ガラスなので安価ですが断熱性が低く、特に結露を気にされて取り付ける方には効果は薄いかもしれません。

複層ガラス(ペアガラス)

最近では一般的になりつつあり、マンションなどでは元々ペアガラスが付いているところも多いです。複層ガラスは2枚のガラスが1枚に組み合わされており、そのガラスとガラスの間に空気層があるガラスです。さて、いま私は何回「ガラス」と言ったでしょう(笑)。冗談はさておき、複層ガラスは単板ガラスと比べて約2倍の断熱性があるので結露もしにくくなっています。もちろん2枚のガラスが1枚に組み合わされているので重量があり、窓の開け閉めが重たくなるというデメリットはあります。

断熱複層ガラス(Low-E)

通常の複層ガラスとの違いは室内側のガラスに特殊な金属膜が形成されているというところです。単板ガラスと比べて3倍以上の断熱性があり結露も非常にしにくいです。主に寒冷地向けです。

遮熱複層ガラス(Low-E)

断熱複層ガラスと同じく室内側のガラスに特殊な金属膜が形成されています。単板ガラスと比べて3倍以上の断熱性があるうえにこちらは遮熱性も2倍以上あります。もちろん結露もしにくいです。遮熱性が高いということは夏の日差しで暑くなりにくいということですので寒冷地以外にお住いの方はこちらのガラスにしておけば夏も快適に過ごせるのではないでしょうか。

ガラスのバリエーション

主なガラスの種類は上記の4つですが、丈夫なフィルムをはさんだ「防犯合わせガラス」や浴室や脱衣所、トイレに適した「すりガラス」、和室に適した「和紙調ガラス」などもあります。ガラスの厚みも種類によって3mm~6mmまで選ぶことができます。
6mmは単板ガラス(シングルガラス)のみ。
※和紙調ガラスは3mmか5mmのどちらか。

まとめ

ご自身が「何を重視するか」によって選び方が大きく変わってくるかと思います。内窓をできるだけ安くつけたい寒さ対策をしたい暑さ対策をしたい結露対策をしたい防音対策をしたい防犯対策をしたい。求めるものは人それぞれですので、ニーズに合ったガラスの種類や厚みを選ばなければなりません。

せっかくお金をかけてやるわけですから後悔のないようにして頂きたいです。最近はホームセンターなどに展示場ができていたりしますので、まずは一度ご覧になってお店の方にご自身の要望をしっかりと伝えて話を聞いてみましょう。

ざっと説明するつもりが大変長くなってしまいました。読みづらい文章なうえに説明不足な点もあるかもしれません。少しでもこの記事が皆様のお役に立てれば嬉しく思います。