鉄道模型 輸入と工作のブログ

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エナメル塗料 ハンブロールの魅力と注意点

 2017年10月8日加筆修正

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イギリス生まれのエナメル塗料のハンブロール。鉄道模型に限らず多くのモデラーに人気の塗料のひとつです。しかし海外ではかなりスタンダードな塗料ですが、日本だと入手がしにくかったり扱いが難しいということで敬遠されがちな気もします。注意点はありますが、その分メリットも大きいのでハンブロールの特徴を簡単にまとめてみました。

エナメル塗料 ハンブロールの魅力と注意点

ハンブロールの魅力

発色の良さ

発色が弱い塗料の場合、塗装直後は良い感じだと思っても乾くと希望の発色を得られないことが多々あります。その場合は塗装と乾燥を何回か繰り返すわけですが、何度も重ね塗りをするとボテッとした仕上がりになることもあります。ハンブロールは隠ぺい力が強いこともあり、何度も塗り重ねる必要がありません。発色力が高いので塗装前のサーフェーサーも不要です。

塗膜の強さ

塗装において一番大事なところかもしれません。ハンブロールはとにかく塗膜が強いことで有名です。ハンブロールは顔料に含まれる樹脂が空気と反応してゆっくりと塗膜を作っていきます。揮発して塗膜を作るラッカー系塗料と比べると乾燥時間はかなり必要になりますが、乾燥後の塗膜の強さはピカイチです。

塗りやすさ

これは人それぞれ違うかもしれません。あくまでわたしの個人的な意見です。塗装において塗りやすさは非常に重要です。塗料が柔らか過ぎても塗りずらいですし、固すぎても筆引っかかる感じがしてストレスになります。ハンブロールは筆を動かした時の塗料のノビや粘度が絶妙だと思います。

 

ハンブロールの注意点

入手しにくい&割高

海外では主流の塗料ですが国内では入荷が不安定だったり、販売しているお店も多くはありません。特に専用のシンナーなどは塗料以上に入手困難です。また国内メーカーのエナメル塗料と比べて割高です。

開封の仕方

ハンブロールは缶に入っていて開封する時はマイナスドライバーなどを使います。開封の際にフタを歪ませてしまうと、閉めた時にわずかな隙間でも空気が入りすぐに硬化してしまいます。無理に力を入れて開けずに全方向から少しずつ力を加えて優しく開けてください。

極力空気に触れさせない

魅力の部分に書きましたが、ハンブロールは顔料が空気と反応して塗膜を作っていきます。使う分の塗料を出したらすぐにフタをしっかり閉めましょう。少しの時間でも開けっ放しは厳禁です。

しっかり撹拌する

ハンブロールは顔料が沈殿しやすいので使用前には必ず撹拌する必要があります。しかも一般的な塗料に比べてかなりの時間を要します。塗料の状態にもよりますが、最低でも3分くらいは撹拌してから使用した方が良いと思います。撹拌が足りないと必要以上にベタついたり、マットタイプなのに艶が出てしまったりします。

再利用は不可

空気に触れると硬化が始まるハンブロールは一度硬化してしまうとシンナーを使っても再利用はできません。気に入った色ができたり余ったりしても、一度塗料皿に出した塗料は再利用はできないので使う分をその都度出すようにしましょう。

乾燥時間

湿度によって変わりますが、わたしは基本的に丸一日はおきます。場合によっては二日以上待つ必要もあるかもしれません。完全に乾く前に触ってしまうとせっかく綺麗に塗装できていても指紋がついてしまうので注意してください。

ハンブロールの使い方

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注意点を踏まえたうえでハンブロールを実際に使うまでの流れを解説します。

①フタをあける

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まずはフタを開けるところからですが、ハンブロールは他のエナメル塗料と違って手で簡単には開きません。細めのマイナスドライバーなどをフタのふちに当てて開けるのですが、画像のように4方向から均等に力を入れながら開けましょう。1方向から力任せに開けてしまうとフタがすぐに歪みます。歪んだフタからわずかでも空気が入ってしまうとハンブロールはすぐに使い物にならなくなってしまうので気をつけてください。

②フタについた塗料は拭き取る

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フタが開いたらすぐにフタに付いた塗料を拭き取ります。付いたままにしておくと塗料が固まりフタを閉めた時の密閉具合が変わってしまいます。これも塗料を長持ちさせるために大事な作業です。

③よく撹拌する
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ハンブロールを使ううえで1番大事な工程です。初めて開ける時やしばらく使っていなかったハンブロールは沈殿してドロドロな粘土のようになっています。これをしっかり撹拌してから使わないとハンブロール本来の性能を十分に発揮できないので、めんどくさくてもサボってはいけません。

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3分ほどグルグルと撹拌した状態です。"ダマ"がなくなり混ぜた感触もサラッとします。撹拌する時は缶の隅の方も念入りに混ぜるようにしましょう。

④使う分だけ出す

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缶を開けっ放しにして空気に触れせるのが1番良くないので、その都度使う分だけを出すようにしましょう。ただハンブロールはシンナーなどで溶かして再利用はできないので出し過ぎるともったいないです。

⑤缶の淵も綺麗に拭き取る
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使う分を出したらすぐフタを閉めるのが鉄則ですが、閉める前に缶の淵に付いた塗料も拭き取りましょう。撹拌している最中や塗料を出す時にどうしても多少は付いてしまいます。そのままにしてフタをしてしまうと次開ける時に塗料が固まって開けづらくなるので注意してください。

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親指の腹でしっかりとフタを押し込んで閉めます。塗料がダメになるのもかなり早いですが、この手順をしっかり守れば逆に何年も使い続けることができます。

まとめ

なんだか注意点の方が多いじゃないかと思った方。確かに乾燥時間も長く、扱いも難しいのがハンブロールです。しかしそれを上回るほどの仕上がりの良さがあります。一度使ってみればその魅力がよくわかり病みつきになるかもしれません。塗料には用途や好みもあるかと思いますが、入手しやすいタミヤのエナメル塗料とうまく使い分けられると良いかと思います。

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